Footpath Walking

Ema Kasahara Macrae

 

 

英国を歩く

Footpath Walking/フットパスウオーキング

英国フットパス ウオーキング

 

イギリスにはPublic footpath(パブリック フットパス)といって 主に歩行者に通行権が保証されている

道があります。

農村部を中心にイギリス国内を網の目のように走っている公共の散歩道。

歩く事の大好きなイギリス人が考えだした 歩くのを楽しむための道です。

ゆったりお散歩感覚のもの、かなりアップダウンのあるものと

難易度もさまざま。

いろいろな名前も付けられています。

Monarch's Way(モナークスウェイ/君主の道)は1651年 議会派オリバークロムウェルの軍にウスターの戦いで負けたチャールズ2世が 戦場から大陸に亡命するために通ったルートにちなんで名付けられたもの、

歴史に触れながら イングランドの素晴らしい景観を楽しみながら パブで休憩したり 

楽しみ方もいろいろ。

歩いてからこそ味わえるイギリス観光 ご一緒に楽しみませんか?

 

 

英国フットパスウオークの記録 "英国を歩く"

ブログをご覧ください footpathwalking.blogspot.co.uk

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして 今私達がウォーキングを楽しめるようになったのには こんな歴史があります。

 

Right to Roam 歩く権利

 

イギリスにおいて 田舎でのウォーキングがレジャーとして人気が出始めたのは19世紀。イギリスが世界の工場とよばれ 圧倒的な工業力を誇っていた時代です。都会で働く人たちが 空気の汚れた街から逃れ 忙しい毎日の生活でたまったストレス解消のために 歩き始めました。

ところが イギリスでは16世紀と18世紀に行われた農地の囲い込み政策の結果 地主達が私有地として外部からの立ち入りを禁じている場所がたくさんあったのです。

それを不満に感じたウォーカー達は 自由に歩ける権利を訴え始めました。

19世紀の中頃から 全国各地にあったウォーキングクラブやグループが キャンペーンを始め その運動は1930年代まで続きます。

1931年 現在のRamblersの母体にあたる National Council of Ramblers Federation が発足します。ウォーカー達の訴えを公的に発表するのが目的でした。そして翌年が 歴史に残る Mass Trespass of Kinder Scout の年です。

 

Kinder Scout Trespass(キンダー スカウト不法侵入)

 

Kinder Scout は ピークディストリクト国立公園で一番の高地。

そのあたり一体はデボンシャー公爵の私有地で、しかも当時はまだ国立公園などというものは存在していません。

そこへ400人に及ぶ Ramblersのメンバーが 集団不法侵入を決行したのがKinder Scout Mass Trespass 。

1932年 4 月24日の出来事です。

 

この事件は その数週間前 あるウォーキングクラブのウォーカー達がデボンシャー公爵の狩猟管理人によって立ち入りを妨げられた一件がきっかけで発足間もないRamblers Federationによる Right to Roam(歩く権利)を勝ち取る運動が あまり進展していない事に不満を募らせていたメンバー達が計画したものでした。途中 再び侵入を防ごうとする狩猟管理人達との小競り合いがあったものの ウォーカー達は無事Kinder Scoutにたどり着きます。

 

結果 5人のメンバーが逮捕され、裁判で有罪となり投獄、、、でも 多くの人たちの反応は 投獄された彼らに対する同情と ウォーカー達の行動に共感する声が多く もともと不法侵入には反対していたRamblers Federationが会として結束するきっかけともなったのでした。

 

Right to Roam を勝ち取るためのキャンペーンが続きます。

 

Mass Trespassから17年後、 戦後の1949年 国立公園が発足されます(ピークディストリクトが最初))。デヴォンシャー公爵との交渉にも成功し ウォーキングを楽しめるようになりました。しかしながら 全国には地主達によって封鎖されている場所がまだまだ多く Right to Roam(歩く権利)を勝ち取るのは さらに50年後の2000年。

Countryside and Rights of Way Act という条例が議会を通ってからのことなのです。(イングランドとウェールズの1万平方kmにおよぶカントリーサイドが解放され 2005年より執行)2002年 Mass Trespassの70周年を機に11代目デヴォンシャー公爵は彼のお爺さんがとった態度に対し 公的に謝罪をしています。

 

Ramblersは会員12万以上のチャリテイー団体に成長し 2009年から新しいロゴとともに活動範囲を広げています。

ウォーキングが 忙しい現代人に与える健康面だけでは無く精神面へものメリットを掲げ、各地でのウォーキングの企画、イベントの企画、まだまだ続くRight to Roam(歩く権利)へのキャンペーンが 主な活動です。